酸素水の次は水素水ですか・・・

はてブでは、最後の一文である「国会議員からの注文は、まだないという」にツッコミが集まってるんだけど、ツッコムべきは「水素が活性酸素を体外へ流し出してくれるでしょう」だろうが!
気になったので、水問屋のHPを見たらツッコミ所が満載で逆に笑った。

以下、水問屋水についてに対して総ツッコミです。

一般に硬度が大きいとミネラルが多いとされております。
硬度はカルシウムとマグネシウムなどが含まれる量を数値化したものだからです。
硬度が大きいと飲み難いともいわれます。日本には軟水が多く、そこで生活している人々には軟水ほど適しているといわれます。よって、硬度が小さくミネラルが豊富な水は理想的ともいえます。

自ら「硬度が大きいとミネラルが多い」と前述してるのに「硬度が小さくミネラルが豊富な水は理想的」という矛盾。そんな水は理想であってもない。

水の分子であるクラスタが小さいほど浸透率がよく、吸収もよいとされます。

水のクラスタ云々は、液体の水のクラスタをちゃんとした測定結果はありません。それに関しては水のクラスター −伝搬する誤解−に詳しいですが、測定結果がないのにクラスタが小さい水がおいしいというのはおかしな話です。

さらにそれらが人工水ではなく、天然水であれば理想的といえるでしょう。

人工水の意味が分かりませんが、水素と酸素から水を作っても水は水です。まぁ純粋な水は風味がないので不味いですが(不味いというより味がない)。それとも水道水などを指すのでしょうか?どちらにせよ、水には変わりはないのですが。

水素は常温・自然界では中々捕まえにくく、ましてや人々が取り入れ難いものでもあります。

水素は二次エネルギーで自然界で捕まえにくいのは確か。しかし、別に人が水素そのものを取り込む必要はない。

少ない方法のひとつに、その水素を水の中に多く含め、そのまま体内に取り入れる方法が考えられます。その際には、水素を溶存・保持することとなり、水素を注入しても保持力が必要になります。

水素は水に溶けません。溶けないことはないが全然溶けません。常温で水1Lに対して0.002gしか溶けません。水1Lに対して2g溶ける二酸化炭素と比べると、1000分の一です。そして、よしんば溶けても水素を含む水を飲んだところで吸収されはしません。吸収されるなら、炭酸水を飲んだら腸から二酸化炭素が吸収できることになります。酸素水の時も思いましが、腸呼吸のドジョウじゃあるまいし・・・。ちなみに酸素は水1Lに対して0.04g溶けます。全然溶けませんね。

よって、溶存水素や酸化還元電位などの数値は、製造時でなく製造後の時間経過で判断することをお奨めいたしますが、計測器がある環境でないのが普通で、皆判断し難いことでしょう。

以上のことから、上記は言い訳に過ぎません。というか、何の測定機器を持たない素人が溶存水素や酸化還元電位など測定することなどできませんが。
ちなみに、酸化還元電位とはある物質が酸化させやすいか、還元させやすいかで、酸化還元電位が正なら酸化させやすく、負なら還元しやすいということです。水道水は酸化還元で意が正なので酸化させやすい。これは所謂カルキ、つまり残留塩素があるからで、酸化させやすいから殺菌できるわけです。むしろないと困ります。んで、所謂ナントカ還元水酸化還元電位は負なんでしょけど、別に還元剤だからといって体に良いとは言えないわけで。酸化還元電位に関しては水の迷信 市民のための環境学ガイドを参考に。

なお、水素の溶存については自然変化では成し得ないとされ人工的製造しかなく、それには元になる水が重要であり、またその上でノウハウも必要とされます。

そもそも最初に人工水を否定していることに矛盾する。

ちなみに、活性水素についてもつっこんでおく。活性と言うからには水素ラジカルなんだろうけど、そんな不安定なものを食品内に安定に存在させることができるということが脅威ですね。仮に存在させることができるとしても、そこには必ず安定剤が必要でしょう。まぁ、そもそも活性水素が体に良いという話そのものが意味不明だし、百歩譲って良いとしても経口摂取できちんと吸収されるのか。
参考:活性水素水 - Wikipedia